ようこそ、daito's diaryへ。
「ぐわぐわ団 読んで損する楽しいブログ」という大好きなブログがありまして、その記事の中で「この本が大変面白い。合掌。」(要約)とあったので、読んでみました。
文庫488ページ一気読みです。午後3時から読み始めて、0時半まで夕食以外はひたすら読んでいました。
とにかく面白い。途中でやめられない。どうにもできない。翌日仕事なのに。
そんな小説でした。
あらすじ (裏表紙より)
活発化した梅雨前線の影響で大雨が続く東京を、謎のテロ組織が襲った。自衛隊統合情報部所属の情報官・真下は、テロ組織を率いる人物の居場所を突き止めるべく奔走する。敵の目的もわからず、明確な他国の侵略とも断定できない状態では、自衛隊の治安出動はできない。政府が大混乱に陥る中で首相がついに決断を下す。敵が狙う東京都市機能の弱点とは⁉︎日本を守るための死闘が始まった。
最新兵器で武装したテロ組織に、警察は壊滅状態。
自衛隊出動を巡って混乱する政府。
組織内部の足の引っ張り合い、責任の擦り合い。
主人公たちが抱える私情。
もう、こんな時にあんたら何やってんの!
そう言いたくなってしまうのです。
一方、敵対するテロ組織。
訓練された殺人マシンのような兵士たち。
しかし彼らも人間。
祖国に残した家族を思う気持ちは同じです。
敵とはいえ感情移入してしまいます。
そして見事な作戦。
最新兵器の使用のみならず、情報戦、心理戦を仕掛けてきます。
日本国内に潜む工作員たちの暗躍。
そして次第に明かされる、東京壊滅計画。
外側からも内側からも日本は崩れかかってきます。
そんな中、総理大臣から自衛隊出動に向けての訓辞があります。
とにかく熱い。泣けてくる。
この訓辞までの総理大臣の葛藤も読みどころです。
いよいよクライマックス。
そして最後に明かされるテロの真の目的。
これ以上書くとネタバレになってしまいます。
是非本書を手に取っていただきたい。
これが現実とならないように、日本国政府には頑張っていただきたいものです。
そして作者、安生正氏の作品である「生存者ゼロ」「ゼロの激震」の2冊も読んでみたいと思います。
ではでは。